もしかするとお困りの方がいるのでは?と思ったので、忘備録を兼ねて。

Windows10環境下でubloxの1周波GNSS受信器のファームウェアをアップデートする際、恐らくハマるだろう、あるあるネタです。


 

先月中頃、某大学からの依頼で、手元にあったC94M8Pを”魔改造”し、納品してきました。(写真、撮り忘れてました…) 

機材の売買はなく、某大学にあった改造していないC94M8Pと物々交換をしたのですが、その後使う予定もなく、袋に入れたまま半月ほどが経過。そんなこともあったなぁ、と、今日になって開封したところ…

 

ん??????????

(∩´∀`)∩ BタイプのC94M8Pだぁ!!!! ハチの巣基板やん!

 

こちらは今流通しているD・Eタイプ。同じC94M8Pでも、出始めの頃と現在では基板のサイズ、MicroUSBとD-subの位置こそ一緒ですが、アンテナ位置も含め、位置関係や構成が全然違います。

某大学には悪意があるわけではないと思いますが、うちにとっては、今欲しくてもなかなか入手できないであろうレアキャラが舞い込んできたわけです。これはこれでテンションがあがります。

(∩´∀`)∩


 

とは言っても、恐らくはほとんど火入れも手入れもしていないだろう個体です。ちゃんと使えるようにF/Wのアップデートをしなければ…。

超のつく骨董F/Wが入っていましたが、GPS+GLOしか受けられない状態ですし、RTCMまわりも微妙ですので。

手順は、すごくシンプルです。(Windows 10 Pro + u-center 18.05.02)

1) ublox本家のサイトで”M8P firmware”と検索。返ってきたリストにファームウェアのZIPがリンクされているので、ダウンロードする。(このとき、横着して最新版だけを拾ったのですが、すったもんだの末失敗を繰り返したので、遠回りではありますが順番に着実に上げていったほうがいいかもしれません…)

2) M8Pをu-centerに接続

3) メニュー Tools – Legacy Firmware Update…

4) ”Firmware image”には(1)で拾ってきたファイル(要解凍、Reference云々っていうほう)、”Flash Information Structure …”には、u-centerをインストールしたディレクトリ(デフォルトだと、Cドライブの/ProgramFiles/u-blox/u-center-[ver]あたり?)に転がっている”flash.xml”を選択。ボーレートは115200(チェックをいれる)、USB alternative…にチェックをいれる

5) OKをおす

基本はこれで、あとは放置なのですが、弊職の環境では、ほとんど成功しません。

ファーム更新の儀式のなかで、「接続を一旦切る→再起動→再接続」というのがあるようですが、この際にOS標準のUSBシリアルドライバを見失うようで、再接続に失敗しタイムアウト… これを延々と繰り返していました。ここでも、Windows10病が発症しているようです

(;´Д`)

失敗にめげず、何度もトライしていると成功する場合もあるようですが、弊職の場合は、ほぼゼロでした。デバイスマネージャを開きながら作業してて思いついた『タイムアウトするまでに多少の猶予はあるので、その隙に「ドライバの更新」を手動でしてしまえ!』というのが、今回の荒療治というわけです。

色々とトラブる可能性があるので、弊社・弊職では一切責任は持ちませんが… やり方が悪いとかじゃなくて、OSとの相性なりタイミングの問題ですよ、っていう話です。

(;^ω^)

海外の知恵袋的なサイトにも、このあたりの書き込みがすごく多くみられましたが、「違うパソコン使ってやったら大丈夫」だとか、「忍耐だ!」なんていうアドバイスだらけでした(笑) 日本国内ではどうなんでしょうかね。

 

とりあえずHPG1.3までアップデートしておきました。BDSやQZSSも受けられるようになったようです。

(∩´∀`)∩ わーい