おもちゃを作りましょう!ということで、ちょっとずつパーツを集めているところです。
Raspberry Piとの相性問題(?)が出にくい(らしい)安牌なMicroSDカードと、element版のPi NoIR Camera V2です。弊職はSPのMicroSDがお気に入りなのですが、決して万人受けするものではないと思いますし、ましてや弊職が使い倒すおもちゃではないので、石橋を叩きに叩いての選択です。海外向け製品ということもあり、若干お求めやすい価格でございます。ちなみに、Phantom4 Proに付属のMicroSDは、同じくExtremeの16GBです。4K / 60fpsの動画も問題なく録画・保存できます。
Pi NoIR Camera V2はとても使いやすくそこそこ性能もいいので、これで3個目です。初めてのelement製です。ジャケットの格好良さは、RS製に軍配。
element製のカメラの基盤には、なにやらぐちゃぐちゃ文字が書かれています。特に”Made in PRC”の文字に関しては無理やり書き込みました感が満載です。これまでのRS製と比較すると、はっきりしています。まぁ、ケースに入れたりすると隠れる部分ではありますが。それよりも気になったのは、ピント調整工具がelement製のには付属されていないことです。カメラを設置しているうちにピントが狂うなんてことが起こりやすいなという構造のカメラですので、無いと不便かと。Zeroケースにカメラを固定させているうちに、弊職のカメラはすべてピント狂いましたよ。
一通り動作確認なりをしたところで、購入したMicroSDにRaspbianを焼いて…という作業に入ります。MicroSDの不良個所がないかの確認も兼ねて、Windowsからフォーマットをかけていきます。SD Associationの”SD メモリカードフォーマッター”が有名どころです。問題なく処理が完了したあとで、Raspberry pi公式サイトからあらかじめダウンロードしたRaspbian (最新版はStretchというらしいです)のimgファイルをDDにてMicroSDに焼いていきます。(ググればやり方はたくさんでてきます)
言語設定や地域設定など諸々のことをやっつけたあとwlanまわりの設定をしようと思ったわけですが、ちょっと躓きました。Jessieまでは許されていた設定方法が、どうやらStretchではNGになった模様。(厳密には、すでにJessieの時代から変更があったのですが、実用上問題なかったのです)
これまでは、複数のSSID接続時、それぞれ別の固定IPを割り当てるには
1) SSIDのリストを /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf に作成。その際、SSID毎に”id_str”を設定
2) /etc/network/interfaces にSSID毎の設定(id_str、static_ipなど)を記入
3) /etc/dhcpcd.conf にSSIDやIPに関する情報(ごみ?)があれば削除
という方法で設定できたのですが、Stretchでこれをすると、見事にコケます。Lan interfacesが立ち上がりません。
Stretchからは、下記の方法じゃないとダメっぽいです。
1) SSIDのリストを /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf に作成。
network={
ssid=”hogehoge1″
psk=”psk_hoge1″
key_mgmt=WPA-PSK
}
・・・(hogehoge2以下、必要なSSIDを記入)
2) /etc/network/interfaces の編集
iface eth0 inet manual
allow-hotplug wlan0
iface wlan0 inet manual
wpa-conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
3)/etc/dhcpcd.conf の編集
interface wlan0
ssid hogehoge1
static ip_address=192.168.xxx.xxx/24
static routers=192.168.xxx.xxx
static domain_name_servers=192.168.xxx.xxx
ssid hogehoge2
…以下略
役割分担が明確になった、ということでしょうね。
wpa_supplicant.conf ⇒ SSIDの管理
/etc/network/interfaces ⇒ 文字通りインターフェース
/etc/dhcpcd.conf ⇒ SSID毎のIP設定