来週、農業試験場の方にご協力いただきちょっとした実験をしたいので、機材のチェックを兼ね、近所の公園でUblox M8P RTKキットを動かしてきました。

ご覧の通り人っ子一人いない貸し切り状態です。反対側にはちょっとした遊具があって、暖かい頃には子どもらを連れて一緒に遊ぶこともできます。遊具側には防風林がありGNSS受信機泣かせのエリアもあったり、なにかと都合がいい公園です。測量用の立派な三脚にアンテナを設置して…なんてことをするまでもない(貧しいのでそこまでできない、というのが本音…)。ということで、カメラの三脚のクイックシューあたりをごにょごにょして鉄板をつけ、アンテナをつけています。現地では気にならなかったのですが、水平がとれていないですねぇ。(^o^; 


日本中のGNSSファンの方々が期待している「みちびきさん」も2名いらっしゃいました。何もお仕事されていないようですが。どうも「みちびきさん」のおかげで劇的に精度が向上するとかいう勘違いをされる方が多いのですが、後ろから刺されることを覚悟で、どなたか正論を唱えていただけないですかねぇ。まぁ、「みちびきさん」がいてもいなくてもFixモードがTIMEになってますので、即席基地局は無事に立ち上がったようです。(今回はテストなので、1.0mまでしか追い込んでいませんが)

ここで移動局登場です( ̄▽ ̄) こちらは一脚ですね。トートバッグの中には移動局設定をしたM8P受信機と、小さなモバイルバッテリー、Raspberry Pi Zero W、今回はデータを見ながら歩きたかったので、iPadも入っています。スマホのテザリングを介してiPadからRasPiをコントロールです。

反時計回りにてくてく歩きます。NMEA GGA 1Hz。青色がFix、黄色がFloatです。公園の東側や北側、西側の一部はネットがあったため、端っこを歩けませんでした。また、気まぐれで東側の道路に飛び出していますが、特に意味はありません。(ただ、道路の端っこで止まっていたのですが、ちょっと内寄りに測位されてますね…高級な受信機など比較するものがないので、地図かUbloxか、どちらに依存したものなのかは不明です)


北側(西に向いています) このネットを避けて歩いたので、軌跡がぐちゃぐちゃです。


この金網(バックネット)の脇を通っている間はFloatです。上のほうが「ねずみ返し」みたいに反っているのも影響があるのかわかりませんが、バックネットを通過したあとはFixに復帰します。


金網そばですが、Fixしているエリア(西側、北から南をみています)


手前にぽつぽつ植わっている木の下を通り、赤い屋根の軒下を歩いています。木の下では意図的に止まりましたが、期待通りにFloatになりました。軒下のFloatも当然ですね。

学生のときは小麦畑や水田のなかをアンテナポール担いで歩いたものです。鉄板に覆われたTrimbleのMS750っていう受信機でしたね。それに、バイクなどに使われる鉛バッテリー、過酷に使われ過ぎて弱っていたToughbook、VRS-RTKのための携帯電話…。ケーブルモンスターでしたよ。重かったし。本当にありがたい時代になったものです。

そんなこんなで、動作確認もでき、ある意味では期待通りの振る舞いをしてくれたUbloxちゃん。面白いですなぁ。