(Last update on: Nov. 09 / 2017)
という、北海道農政部が主催のイベントに行ってきました。
参考URL: http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ns/gjf/sisinnkyougitai.htm
北海道スマート農業推進協議体というものが去年の6月から活動をはじめたそうです。先日、弊社も参画する旨を連絡したのですが、音沙汰なしです。ナカのひとが不在なんですかね?(^o^;
それはそうと、上記URLから協議体のサイトに飛ぶわけですが、いきなりトリンブル社のCFX750コンソールの写真が登場です。自分がどのあたりを走っているのかを図示したり、どの方向に走ればまっすぐ走れるかなどを画面に表示するもので、ステアリング操作は運転手の責任で行うものがマニュアルガイダンス。オートステア、とか、オートガイダンスなんて呼ばれている種類のものは、ステアリング操作は機械にお任せ、ってやつです。枕地旋回もオートで、なんてものも出てくるとか、出てきたとか。
会場には色々なメーカーさんが、自動運転、オートガイダンス、ISOBUSといったものをテーマとしてデモを行っていました。某農機メーカーで働く友人が教えてくれたのですが、ISOBUS対応のベーラーというものがあるようで、青色のトラクタさんが背負っていました。また、MAPベース可変施肥についても近々対応するようで、具体的なことはまだオープンになっていないようですが、施肥マップを読み込んで、施肥機に指示を送るということも想定しているようです。もちろん、ここのメーカーさんはトリンブルのGPSを使っています。海外の展示会なんかに行くと、広いブースの一角に、トリンブルのコンソールはじめデモ機が綺麗に展示してあったり操作体験できますよ。余談ですが、オートステアのデモ機がこの農機メーカー以外にも各社で展示されていましたが、動いているもののほとんどはトリンブルが関係した製品でした。
個人的にすごく衝撃を受けたのは、妙に発色のいいこのコンソール。もちろんISOBUS対応、無線モジュール内蔵らしく、お客さんが困ったときなどもリモート接続で対応することを想定した造りなのだそうです。USBポートは右側。Androidではないようです。ハードとしての完成度は、個人的には断トツだと思います。オートガイダンスとしての実力は未知数ですが、ソフトでどうこうできる範疇だとすれば、今後の動向は要チェックです。余談ですが、現在は在庫整理中との噂ですが、AndroidベースのISOBUS対応新型コンソールをトリンブルも開発し、一部海外ではリリースされているとのこと。コンソールだけに限定した話ですが、後発ゆえに綺麗、ISOBUS対応済みだったトプコンのアドバンテージはなくなったように思います。さて、どうするのでしょうか。
装備がなにか足りない感じがしましたが、トヨタのC-HRみたいな顔をしたロボットトラクタ試作機。上には蛍光グリーンのアンテナ。高級スポーツカーのデザイナーがどうこう、っていうトラクタをベースにチューンナップしているやつですよね。農水省の事業で北海道でも実証試験等が行われているようですが、どうなんでしょうね。ちなみに、ロボットトラクタと呼ばれる類のものは私の出身研究室が開発の先駆けですが、ようやくここまできたようです。いや、でも個人的には、ここからも色々道のりは険しく長いのではと思いますが。
研究論文などで時々お見掛けしておりますロボットトラクタ。お父さんと年中さんくらいの女の子が体験乗車されているのを見てほっこりしました。(*注:写真は同行した友人です)
開発工具として一家に一台欲しいよね?うん。( ̄▽ ̄) デモプラグ、超便利よ。
大型機械の他には、生育状態を計測するセンサ、ドローンやGISデータを編集するソフト、通信、(弊職は専門外ですが)酪農関係の機材、道総研や北農研さん、大学等研究機関の研究成果の発表などもありました。狭い分野なので顔見知りも多く、どちらかといえばご挨拶回りという感じでした。
来年はクリーンデータさんも出展するんでしょ?なんて言われましたが、出すとすれば、一等地を陣取って、座談会スペースを作り、雑魚寝スペースを作り、コーヒー1杯300円くらいで販売しましょうかね。(いや、ブースでの対面販売ってNGですよね。)
来年の夏は国際農機展ですね。帯広で4年に1度開催ですが、ホテルが厳しいんですよね。今回の出張も、7日のホテルがとれなかったため、晩御飯を食べたあとに車で江別に移動でした。先月末に開通した日勝峠が事故で通行止めだったため、狩勝峠を回っての帰路でしたが、R452経由で岩見沢までの道は、何度通っても好きにはなれないです。日勝峠の事故ですが、日高側の何か所かに仮橋が架かっていて、その迂回路から転落したようです。今回の出張、もちろん往路は日勝経由でしたが、迂回路があるとわかっていて減速しても迂回のカーブが思いの他急すぎて、ヒヤっとしました。毎週のようにトレーラーが落ちています。ご通行の際は細心の注意を。