以前からAmazonで見かけていた3Dプリンタですが、1周回ってそろそろいいかなという時期になったので、ポチってしまいました。
バラバラな状態で納品されるタイプのもので、その分価格はお手頃です。冬の寒い北海道、そんな環境でも安定したモノが印刷されるには、ヒートベッドは必須だべさ?なんていうのが頭にあって、あとは本体の大きさなり、組立設置における情報の多さとか、そんな諸々を加味した結果、HICTOPの3DP-21というキットを選びました。
(背景は自主規制)
日本語の取説などは入っていません。メーカーや有志の方が組み立て方をYouTubeなりで公開してくださっているので、そういった情報を頼りに作業を進めていきます。1時間もあれば組み立てが終わるよ(^^♪ なんていう組み立ての簡便さをアピールされていますが、たしかに、組み立てるだけであればそんなに時間はかかりません。別のお仕事と並行して作業しましたが、のんびり2~3時間かけて組み立てました。
が、後で調整の甘さに泣かされます。XY軸駆動のベルトの張り、ガイドのぐらつき、スムーズに昇降しないZ軸への対応etc… なんだかんだしているうちに、組み上げたものをまた途中までバラして、細部にわたってパーツ類のご機嫌を確認します。
まずは何も考えずに、キューブを印刷してみることにしました。この3DP-21という機種、印刷音が静かだというレビューがありましたが、それ以前に12V変換用のAC/DCが爆音(安いデスクトップPCの電源くらいの音量)なので、そんな感じは全くしません。XY軸方向に動くときのピーヒャラ音がコミカルで、これまた安いチャルメラ音がします(笑)
最初の造形物が完成しました。が、細部の調整が甘すぎるようで、文字が歪んでいたり、ガッタガタです。このプリンタにはZ軸の自動キャリブレーション機能がなく、溶けた樹脂が出てくるノズルとステージの隙間をセルフで調整しなければいけません。この隙間というのがミソで、名刺が入る・入らないくらいだとか、A4の紙がスルッと入るくらいだとか、表現はそれぞれ。結構な根気が必要です。
一通りの調整が終わったので、Fusion360で適当に図面を起こして、役に立ちそうなものを印刷するとこにします。印刷速度はかなり遅めにして、また表層部分の印刷速度も抑え気味にしています。
まあまあの仕上がり。ひとまず出力完了です。
ということで、色違いのフィラメントで作ったものと並べてみました。作ったものは、ご覧の通り、ユニバーサルフック(通称、S字フック)です。このスチールラックにフィットするようにノギスで採寸したりと、大変無駄な労力を使って図面を起こしました(笑)
きっと、もっともっと精度は追い込めるのだろうと思いますが、精度のいいものを出力するのが主目的ではないので、現状で満足です。これが3万たらずで手に入るというのは、ちょっと前までは考えもしなかったです。すごい時代になりました。さあて、何を作ろうかな。そんなことを想いながら、ちょっとずつ図面を起こしている最中です。