3Dプリンタのネタです。(背景は依然として自主規制中)

定期的にネジ類の増し締めが必要であったりとか、ノズルとベッドの間隔は弊職の名刺が「ズズルッ」という絶妙な感じで通るくらいがベターだとか、だいぶ勝手がわかってきました。ウン十万円、ウン百万円のプリンタの性能はわかりませんが、SOHO向け、家庭用向けとしては充分な性能と面白さがあります。

3Dモデルの作成にはAutodeskのFusion360を、スライサにはUltimakerのCuraを使っています。存在自体は知っていましたが、使うのはもちろん初めてです。ちょくちょく触って、なんとなくソフトの使い方にも慣れたので、アレのケースでも作ってみようかと思いまして…。

↑ これが、その、アレです。u-bloxのRTKキット、C94M8Pのケースです。タッパー、アクリルカッター、廃棄予定だったはんだこてを駆使して拵えたこれで困っているわけではないのですが、せっかくなので。何事も経験です。

u-bloxのWEBからは基板のサイズ、穴の間隔が書かれた図面は手に入るものの、他については見当たりません。代理店に確認してみたものの、事前に弊職が見つけた情報以外のものは出てきませんでした。3Dスキャナなんて高価なものも持ち合わせておりませんので、地道にノギスを駆使して採寸です。

基板から外に出てくるD-sub、MicroUSBコネクタ、取り外し可能なフタにはアンテナ×2本の穴、LEDインジケーターののぞき窓を。

いきなり造形完了の図(笑) ケース本体が4時間、ふたが2時間くらい、印刷にかかりました。とりあえず、うまく収まりました…。

が、よく見ると、歪んでいます。印刷している間の温度変化に耐えきれず、端の部分がベッドから剥がれてしまうことが原因のようです。ストーブをつけた部屋で作業しているものの、温度は20℃くらい。色んな情報で溢れかえっているので検証する気にもなりませんが、PLA(ポリ乳酸)樹脂を使うときはヒートベッド不要、スティックのりやマスキングテープをごにょごにょ…なんて書かれているようですが、3DP-21ユーザーさんは、それらのような特別なものを使っているわけではない模様。ヒートベッドがあったとしても、冬の北海道では厳しい印刷環境なんでしょうか。

これをふまえて、まずは2時間くらいで結果がわかるフタについて、ある仮説のもと、リベンジしてみました。温度変化に耐えかねて印刷物の端っこがヒートベッドから剥がれ反っていくことが分かっているので、対策は①温度変化させない、もしくは②端っこが剥がれないようにする、この2つです。①についてはそもそも無理な話で、②を実行すべく、ベッドに密着する面積を増やしてみました。お手軽な方法として、今回はスライサでBrim(鍔とか縁という意味のようです)を設定してみます。単位は失念しましたが、Brimの設定値の半分だけ、鍔がついたみたいです。(ということはmmだった?)

完璧 (^^♪ 全く歪んでいません。Brimの効果、絶大です。

GNSSアンテナケーブルを通す穴の位置も、ついでに修正しておきました。いい感じです☆

Brimの設定だけで、ずいぶん出来栄えが変わることがわかりました。これで次からは印刷物のクオリティが良くなります。綺麗なものが出来上がると、本当に気持ちいいです。

Brim戦法で、明日は本丸、ケース本体のリベンジをします。

(*^_^*)