冬の祭典・第一幕も終わりましたね。フィギュアスケート、スピードスケート、カーリング、ジャンプ…挙げればきりがないですが、連日連夜、本当にいいものが観れました。ありがとうございました。(^^♪

オリンピックを観ていたのでブログを更新できなかったわけでは決してございません。なんだかんだで慌ただしいこの頃でした。おかげさまで、u-blox GNSSケースを多くご注文いただき、うれしい悲鳴を上げているところでございます。ただ、このうれしい悲鳴ですが、時が経つにつれ、また3Dプリンタの取り扱いに慣れるにつれ、あれこれ悩むようになったのも事実。暖房をつけているとはいえ北海道の室内は寒いわけで、ヒートベッドがあっても、また、造形物との密着度をあげる工夫をいくら施しても、大きな造形物に関してはある頃から「製品として納得できるもの」という意味において歩留まりが悪くなってきました。つまりは、何をどうしても、今のハードでは造形物が反るのです。

スライサーや大元の3D CADデータ側にも変更の余地はあるのかもしれませんが、いかんせん組み立て式の3Dプリンタであるため、事あるごとにあちこち調整が必要になってきます。また、フィラメントを1kgほど使ったあたりからZ軸まわりが怪しくなってきて、妙なガタが発生しはじめました。さらに、ベッドについても妙な湾曲が認められ、水平出しをしようにもなかなかうまくいかず、それっぽく水平になったとしても、印刷後の造形物をはがすだけでも大きく狂い…ベッドを固定している足回りも一癖ありそうで、色々さわりだすとキリがありません。

(背景は例によって自主規制)

何をするにしても、一番のコストは、人件費。弊職の人件費はタダみたいなものですが(笑)、とはいえこのままでは能率が悪すぎます。一応、こちらも商売ですし。ということで、秘蔵っ子(?)を投入することにしました。(^^♪

ざっと水平出しをしたあとで、いきなり本番、C94M8P用ケースを印刷してみます。プリンタにあわせてスライサーも新しいものに変更しましたが、ラフトやサポートが半自動で設定できるし、そこそこ設定項目もあって、痒いところには手が届きそうな感じです。このときは印刷速度の設定をミスったみたいで、えっ!!っていうくらいに速かったので印刷中に70%ほどに落としたのですが、単純な作りなので、以降は100%のままにしています。

スライサーもしくはプリンタ本体が賢いのか、前の機種とは違ってヘッドの移動痕は目立ちません。初めて使うメーカーのフィラメントということもあり、温度設定の問題なのか、”CleanData.jp”のロゴに若干糸引きがあります。許容範囲ですが。

このケースについてはお客様のご希望にあわせた特注品で、DC電源不使用とのことで穴を塞ぎ、フタにはご指定のロゴを刻印しました。フタ上面側にラフトがついていましたが、そのおかげもあって表面がザラザラしてて綺麗に仕上がっています(笑) とはいえ、あくまでプリンタのテストで作ったもので、売り物ではありません。ロゴがはいってて弊社でも使えないし、”試作品”として納品時にプレゼントしようかしら。

急がば回れとはよく言ったものです。先日まで使っていた機械(1号機)はすごくシンプルで、3Dプリンタの基本構造を学べるし、趣味として、おもちゃとして、精度をそれほど求められない場面においては最高だと思います。しかし、厳密ではないにせよ、ある程度のクオリティを求めてしまうと、チューニングに手間がかかりすぎる機種なんだと思われます。高級機と遜色ないレベルに印刷できる、なんていうレビューがあるくらいなので、できないことはないんでしょうが、弊職には無理でした(^-^; 1号機は、ちょっとの間でしたが、色んなことを学べたので、充分に元はとりました。時間があるときにでも、またバラして仕舞っておこうかと思います。ありがとう☆