3Dプリンタのネタです。
怪しい香りのするキノコを培養したり、相変わらずな使われ方をしているF.F. Creator Proです。金属の擦れるイヤな音がしてたので、そこら辺に転がっていたグリススプレーを吹きかけ、黙らせました。稼働音は相変わらずの爆音仕様です。
(^o^;)
F.F.純正のPLAフィラメントの白を使ってRTKキット用ケースCUBXP94M8Pを作ってみました。初版を作ってまだ1月ほどですが、もうVer.02です。ふたが外しやすいように本体に溝を作ってみたり、D-subやMicroUSBの穴まわりを若干修正しています。
それなりに改版したのが、ふたです。GNSSアンテナが生えている部分に、着脱式ケーブルガードがつけられる仕様です。このケーブルまわりに関しては、大切に取り扱えばいい話なので個人的にはどうでもいいかなと思っていたのですが、先日納品した某法人さんに相談をうけ、なるほどなぁと思ったところで改造に至ったわけです。
ありがたいことに、ケースの試作に関して相談をいただく機会が増えています。下手の横好きではありますが、ハードやソフトに関しては、思い描くことは形にできるように取り扱うことはできるようになりました。そうなると、次なる課題に立ち向かうわけです。
先のUBLOX RTKキットのケースもそうですが、精密機器を高温に曝すことはなかろうとは思いつつも、屋外で使用するとなっては何が起こるかわかりません。ましてや、いまの素材は、熱湯をかけることでフニャフニャっと柔らかくなるPLAです。熱可塑性樹脂の宿命ではあるのですが、もうちょっと熱に関してはマージンをとりたいものですし、かといって、造形時の匂いから、ABS樹脂に手は出したくない。
そんなわけで、まず試そうかと取り寄せたフィラメントが、PET-Gという素材でできたもの。コポリエステルとかいう代物です。ざっと調べたところ、融点は250℃あたり、ガラス転移点が70℃前後、といったところでしょうか。PLAのガラス転移点が50℃なので、PET-Gが使いこなせれば、ずいぶん幅が広がります。
そんなこんなで、着脱式ケーブルガードを試し刷りしてみました。
上がPET-G、下がPLA。現物だと色味や透明度が全然違うのですが、スマホのカメラでは写せていないですね。
(^-^;
PLAのふたにPET-Gのガード。材質の違いが写真からは全く伝わらない…
(=_=;)
F.F.純正のPLA青フィラメントも半透明&光沢ありで綺麗なのですが、今回取り寄せたPET-Gも甲乙つけがたい、かなり綺麗です。しかしながら、やはり印刷特性は全然違っていて、PET-Gのツボがなかなかおさえられません。少なくとも、印刷速度をかなり遅くしないと、高確率で失敗することはわかりました。また、1層1ミクロンで印刷してみたところ、サポート材もろともツメが折れてしまいました。糸引きもかなり酷い。ラフト表面がボコボコになるし…。つまりは、PLAの設定を踏襲しようなんて考えはダメってことのようです。
しばらく、スライサーとのにらめっこが続きそうです。