今年に入ってから諸事情によりブログの更新が滞っておりました。

ようやく落ち着いてきました。久々のエントリーです。

( `ー´)ノ


相変わらず、ZED-F9Pで遊んでいるわけですが、計測したデータを図示する方法についての忘備録です。

特に、著作権云々の侵害をしないための方法です。あるあるネタですが、Google MapやGoogle Earthあたりを使ってデータをインポートするのは簡単ですし見栄えもいいのですが、いざ成果物をキャプってWEBにあげようものなら、Googleのナカの人に「ルール違反です(-“-)」と怒られます。地図じゃないからGoogle Earthならいいよ、みたいな記載も昔は散見されましたが、かなり怪しい。Googleのルールまとめページも日本語の整備が全然なっていないし、英語で書かれている大元をいくら辿ってもそれっぽいものにはなかなかたどり着けず、調べようにも調べられない。なので、使わないのがベストということになります。(誰にも見せず、完全に個人だけで楽しむってだけなら、もちろんOKですが)

これに対して今回は、国土地理院の地理院タイルを使った方法です。地理院タイルの利用については利用規約がちゃんと定められており、許認可申請不要・出典の明記だけで使用できるものと、もちろんそうでないものがあります。とはいえ、使える/使えないがちゃんとわかるように書かれていたりしますので、安心ではあります。いずれにしても、ルールを守って使いましょう。

【地理院地図 地理院タイル一覧】
https://maps.gsi.go.jp/development/ichiran.html

【国土地理院コンテンツ利用規約】
http://www.gsi.go.jp/kikakuchousei/kikakuchousei40182.html

ざっくりとした説明書きです。

【§1 Google Earth Proでの操作】

  1. Google earthでデータを取り込み(ファイル→インポート) スタイル云々はナシ
  2. 標準のアイコンを選択しておく(Mapになにかしら位置データが表示できていればOK)
  3. ファイル→保存→場所の保存→*.kmlの形式に要変更

【§2 地理院地図での操作(その1)】

  1. 3で作ったKMLファイルを地理院地図で読み込む
    (右上の機能→ツール→作図・ファイル→フォルダアイコン「ファイルから読み込み」)
  2. 読み込んだKMLを編集→どこか適当な1点を選び、鉛筆アイコンから編集画面へ
  3. アイコンと拡大率を適当に選んで設定し、確定ボタン
  4. FDアイコン押下→KML形式でデータを保存(gsi**日付時刻云々**.kmlが保存)

【§3 地理院地図で作成したKMLの修正】

 8. 7のファイルをワードパットで開く(メモ帳は✖)
 9. 上から4行目以降、記述内容を確認

<Style id=”PolyStyle1″>               #Google Earthの設定
  <IconStyle>
  <Icon>
  <href>http://maps.google.com/mapfiles/kml/shapes/*******.png</href>
  </Icon>
  <scale>1</scale>
  </IconStyle>
</Style>
<Style id=”PolyStyle2″>               #地理院地図で変更した設定
  <IconStyle>
  <Icon>
  <href>https://maps.gsi.go.jp/portal/sys/v4/symbols/***.png</href> 
  </Icon>
  <scale>0.5</scale>                                                            
  </IconStyle>
</Style>

  1. 地理院地図で変更した設定の<IconStyle>~</IconStyle>をコピー
    倍率は<scale>~</scale>の数字を適当に変更可能
  2. 10をGEの<IconStyle>~</IconStyle>に貼り付け・上書き・保存の後、閉じる

【§4 地理院地図での操作(その2)】

  1. 地理院地図に11をインポート
    その際、ちゃんと表示ができていれば、4で読み込んだファイル(レイヤ)は削除してOK

出典:国土地理院WEBサイト(https://maps.gsi.go.jp/) なお、CleanData.jpにて地理院タイル(写真タイル)を加工しています。
データソース:Landsat8画像(GSI,TSIC,GEO Grid/AIST), Landsat8画像(courtesy of the U.S. Geological Survey), 海底地形(GEBCO)

…というわけで、先日の試験結果の図示をば。

ZED-F9Pの搭載エンジンにて、弊社設置の基準局のデータと組み合わせてRTKの計算をさせてみました。余裕のよっちゃんで、弊社から45kmほど離れた場所でも、即RTK Fixです。仕様通り、基線長が50kmを越えると「長いわボケッ( `ー´)ノ」と、キレられます。(それでもFix解を吐いてくれていましたが)

ご参考まで。