正確には、先週末からちょくちょく流れていた情報ではあるのですが、おっ!という話です。

【コマツ、トリンブルと建設現場のデータ交換・接続サービスの共同開発を開始】
https://home.komatsu/jp/press/2017/others/1193554_1593.html

【コマツとNTTドコモ、SAPジャパン、オプティムの4社が建設業向けIoTで協業】
http://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1071345.html

元々これに近しいことを取り組んでいた会社に勤めていたので、風の噂程度には見聞きしていたのですが、ついに公になったようです。詳細はリンク先に譲るとして、国内最大手・世界でも2位の建機メーカーが満を持して本気出しましたよ、というニュースです。

トリンブルは測量機、GNSS、精密農業に関係する製品を世に送り込むメーカーで、私も大学にいた頃はMS750という受信機をUAVに載せたりして愛用しておりました。熱暴走したりフリーズすることも時々ありましたが、なんだかんだ言っても使い勝手が良かったので、これしか使う気になりませんでしたし、これが無ければ博士号は取れなかったです(笑)

ところで、このあたりに詳しい方なら既知だと存じますが、コマツは2005年前後よりトプコン(こちらも測量機、GNSS、精密農業)と情報化施工システムを運用していました。この分野は彼らの独擅場かと思いきや、ここへ来てトリンブルが登場です。今回のニュースはソフトウェアに関してではありますが、常識的に考えると、GNSSなどハードに関しても共同で進めることになると思われますので、今後の動きに注目したいところです。

2015年、国交省に「i-Construction委員会」が設置され、ICT導入に向けた動きが活発化しました。どこが先手を打つのだろうかという状況でしたので、「おっ!」と思ったわけです。さらに言うと、これをベースに最適化をすれば農業分野への転用も可能だろうと思われます。実際、コマツ以外の企業は農業分野への投資を積極的に行っていますので、ベースさえ出来上がってしまえば、なんでもできるわけです。市場規模という観点からみると、優先順位は高くないかもしれませんが。

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