元々は違うものが目的でお買い物していたのですが、以前から気にはなっていたものがたまたま目に留まりまして。

ライブ会場でアイドルと目が合いました(#^o^#)、っていう勘違いと同じ類かもしれませんが、仲間になりたそうな眼で見られた気がしたので、試してみることにしました。


【その1】ASUS Tinker Board

価格はRaspberry Pi 3の倍近くします。性能も倍なのか??っていう質問には追々お答えすることとします。少なくとも、箱のサイズは倍くらい、紙の材質やら強度も強め、Tinker Boardにはヒートシンクが標準でついてきます。なかなか愛嬌のあるキャラです。

ああASUSですね、っていう色使いです。I/OまわりはRaspberry Piと全く同じ位置に、同じものが配置されています。”Clear Board Recognition”を謳っていることもあり、最近老眼が進行している弊職にとってはGPIOが用途目的ごとに色分けされているのはありがたいです。MicroSDスロットは、Raspberry Pi 2のようにバネが入っているタイプです。また、有線LANはギガビット。セットアップの際に使用しましたが、”apt-get update”が心なしか早かったような気がします。

こんな感じで、Raspberry Pi 3用の公式ケースにもぴったり入るような感じはしますが、実はこれはNG。Tinker BoardとRaspberry PiではCPUの位置が微妙に違うため、Tinker Boardにヒートシンクをつけると干渉してしまいます。

そんなわけで、昔から使っているクリアタイプのケースに入れ直しです。カメラモジュールを固定する場所がなかったり、ボードとケースの固定にねじが必要だというところ以外は気に入っています。

MicroSDにOSを書き込んで起動させるくらいしか出来ていませんが、サクサク動くなっていう印象です。公式のアナウンスではHATやカメラなどRaspberry Piとつなげられるハードは流用ができる(ように頑張っている)とのことですが、MicroSDの性能をフルに活かせるのであれば、ちょっと本格的に触ってみようかなと思える逸品ではあります。


【その2】Enviro pHAT

Raspberry Pi Zero系と一緒に使うことを想定したHATと呼ばれる拡張ボードです。

きっと大人の事情があって湿度計が省かれてしまっているのでしょうが、温度・照度・RGB色覚・気圧・加速度・地磁気が測定できるセンサです。Pythonライブラリが用意されているので、あまり悩まずデータ取りができます。個人的には、2発の白色LEDが簡単に制御できて、何かしらのインジケータとして利用できる点がGOODです。

GNSSのテストではおなじみの場所で、RasPiカメラで雪原を撮影するついでに、温度と気圧のデータをとってきました。写真を撮影したタイミングでLEDがON。センサのデータを拾って書き出し、完了するとLED消灯。Enviro pHATが使うピンだけをRaspberry Pi 3から引っ張ってきています。pHAT、本体シャットダウンスイッチ&LED、GNSS受信機と、GPIOピンは有効に活用しています。

実はこの公園、江別市のアメダス観測点。こんな場所で江別市内の天気を反映できるのか?というツッコミはまた別の機会にとして、少なくともここの気温を真値として、センサの値を評価できる…かな?

一昼夜放置して冷え切った車内に設置したのが上グラフの50あたり。暖房で温まって、ピークを過ぎた180あたりからは屋外に静置です。横軸300あたりで丁度午後3時。この地点の気温は-3.1℃とのことなので、3℃ほど高めに出力されているようです。Raspberry Pi本体の側に置いたこと、ウレタン材の上に置いたこともあってなのか、10℃を下回ったあたりから温度の変化具合が鈍くなってます。-40℃~80℃くらいが測定可能だったような気がしたんですが、もともと急激な温度変化にはついていけないセンサなんでしょうかね。

ちなみに気圧はこんな感じ。室内は1018hPa、屋外は1020hPaくらい、っていうところですかね。


この2つのものについては、今後もあれこれ試用してみようかと思っています。