あのお仕事の続きです。

今までは年末調整といえば「源泉徴収された所得税をちょっとでも取り返すための、サラリーマンが執り行う一連の儀式」って感じだけで、保険料やらの支払状況やら書類をまとめてポンって提出!あとは12月or翌1月の給料でお金が戻ってきて\(^o^)/ワーイ、で終わっていましたが。

それらの提出を受けた側は違います。

誰にいつ、いくら給与を払って、どれだけ源泉徴収したかをまとめた書類を完成させます。国税庁が源泉徴収簿ってものをPDFで用意してくれているので、入力ミスに気を付けて、手引書に従って数字を埋めていけばOKなわけです。で、年調の段階で、提出をうけた書類とにらめっこして、控除額を計算してまとめうえで正しい所得税額を求め、過不足額を出すという流れですね。徴収額が多い場合は還付、もちろん逆もあります。

ここまで終わると、「平成29年分 給与所得の源泉徴収票」っていうお馴染みの書類を作成していきます。支払いを受けた側が勝手に作成すると怒られる書類です。これもちゃんとフォームがあり、国税庁のWEBサイトからDLできます。もちろん、この書類作成は初めてです。税務署提出用と受給者交付用、この2つがセットになります。給与・報酬など一定額以上の支払いがあった場合には、提出用は本人や配偶者・扶養親族などの個人番号が入ったほうを税務署に提出しなければならないとのこと。

これとほとんど同じもので、住民税を計算するための書類を市町村に提出しなければなりません。こちらも、一定額以上を支払った場合には、支払いを受けた者が1月1日現在住んでいる市町村長あてに「給与支払報告書(総括表・個人別明細書)」を作成し、提出します。この書類については地方自治体のやる気次第なのかわかりませんが、江別の場合、複写式の紙切れが送られてきますので、それに手書きです。面倒です。年調事務、とくにこのテの手書きを請け負うビジネスでもあるんですかね。その方々に忖度して、あえてデジタル化してないのかな?なんて勘繰りたくなります。ちなみに、先日まで生活していたさいたま市では、このあたりの書式はデジタル化されていて、PCですべて作成&提出OK。北海道内だと、帯広市もデジタル化されてます。

あとは、借りている物件の使用料や士業の方に支払った報酬などの調書を作ったり、これらをまとめた法定調書合計表ってものを作成します。そういえば、このあたりの調書・調書合計表も手書きです。電子ファイルで提出するシステムが動いているのでそれを利用すればPCで作成OKですが、無駄に発行手数料が高い電子証明書が必要っていうのが気に入りません。アナログな先人達でも不自由なく納税できるシステムが成り立つ日本なので、きっとこれからも電子証明はとらないでしょう。


弊社の場合は特例を利用しているので、半年分を1度にまとめて、源泉所得税の納付をしています。この期限が1月20日だったので、これにあわせて書類を揃え、15日にはお役所巡りを済ませ提出してきました。込み合うので余裕をもってお早めに~なんて言われていますが、提出期限15日前だったせいか、税務署も市役所も待ち時間ゼロでした。従業員ウン百人ウン千人規模になると混乱するんでしょうが、超スモールビジネスなので、平和に年末年始のイベントを終わらせられました。めでたし、めでたし。

\(^o^)/