とある法人さまからのご依頼で試作したケースのはなしです。

(前回のお話は ↓ です)

ラズパイの帽子

 

弊社がラズパイや3Dプリンタで産廃おもちゃづくりに励んでいることをご存知な法人さまと色々と盛り上がり、Ver.01として納品したものの出来に喜んでいただき、さらに盛り上がった結果…

こんな感じになったら面白そうじゃない?ってことになり…

 

超のつく突貫工事でしたが、ダブルスイッチ仕様のRaspberry pi 3用ケースが出来上がりました!

こうなったら面白いんじゃないの図と違うのは、ボタンカバーが浮いた感じかどうか、っていうところでしょうか。それでも使用目的には全く影響ナシ、先日のエントリーの最後に載せた、強烈に光る”Four Letter pHAT”仕様のラズパイがきっちり収まります。

(*^_^*)

 

このご依頼をいただいてから知ったことではあるのですが、世の中の3Dプリンタ屋さん(モデリングをして、造形物を印刷し、ものを納品することを生業とされている企業さん)にあれこれお願いをすると、それなりの費用を請求されるケースが多いじゃないですか。もちろん、印刷機のモトだったりフィラメント代だったりを回収するためでもあるのですが、あれのほとんどは人件費、技術料ですね。

バリをリューターで取ったり、耐水やすりで軽く表面を磨いてみたり、へんな話、あれは道具と時間があれば技術屋じゃなくても誰でもできるわけです。が、印刷するテクニック的なものは、いい塩梅を見つけるのがなかなか大変で、納得のいくものが刷り上がるまで相当量のゴミが発生しました。今回使用したものはPET-Gと呼ばれる素材ですが、巷にある先人たちのお告げ・遺言は全くといっていいほど、うちの機械には通用しませんでした。

(;^ω^)

ラフト層のつくり方、ヘッドの移動速度、造形1層目の印刷速度、外層・内層、ブリッジ… スライサーの設定項目は他にも色々あるのは仕方ないのですが、これら全体のつながりもすごく重要で、いいところをみつけるまでの苦労(?)は楽しかったです。直射日光とか炎天下での車中とか、過激な熱に対する評価は今時期の北海道だとさすがに難しいですが、少なくとも熱湯につけていても変形しない程度ではあるので、大丈夫そうです。PLAより柔らかいので設計段階で強度とか気遣いは必要ですが、なかなかいいです。