u-bloxのモジュールを載せた製品が売られているCSG SHOPですが、以前のエントリーにもある通りで、たびたび利用しています。

そんななかでも、弊職との付き合いが一番長いNeo-M8Tが載ったモジュールがあるのですが、なかなかシックリしたケースに出会うこともなく、今日を迎えております。

過去にはフリスクの空き箱とレスキューテープで作ったこともありますが、結局これも諸事情のため、最近は熱収縮チューブでコーティングしていました。世の中、どっかで図面なりケース本体なりが簡単に入手できないかとグーグル先生に訪ねて回ったものの、これまでいいお返事はありませんが、今となっては3D-CADもあるし、3Dプリンタもあるわけです。ないものは、作りましょう。

まずは、寸法はノギスで測って…直方体と円柱で、Neo-M8Tモジュールのモデリングをしてみました。適当に見えますが、位置関係等は正確です。基盤に表面実装されているパーツは省略です。

上でモデリングしたNeo-M8Tがケースに固定されて、かつちゃんと収まるようにケースを設計します。限られた空間にモノを詰めるにはどうしたらいいか、みたいな空間認知はそこそこ得意なようで、ノギスを当てながら考えていたことをぱぱっと図面化できました。

もちろん、1発で完成というわけではありませんが。コンマ数ミリの調整が入りますが、プリンタの癖とかも前回の制作のときに覚えたので、今回はサクッとできました。

Neo-M8TのUART6ピンヘッダが邪魔なところに生えているので、この部分のクリアランスをどう取るかは悩みました。フタが歪な形状なので、強度をもたせるのに厚みを変えてみたり、一定間隔で光るLEDののぞき窓を作ってみたり。もちろん、防水対策は最初から考えていません。材質を変えるともっと改良の余地はありそうですが、このプリンタで、かつPLA樹脂を使うという条件では、このサイズがいいところでしょうか。

小さい文字は苦手のようで、プリンタが悲鳴をあげていましたが、CUBXC94M8PV1(u-blox RTKキット用のケース)と同じように、弊社のロゴを入れてみました。もちろん、GNSSモジュールを置いて、フタを閉めると完全に隠れるという仕様は踏襲(笑)


そんなわけで、お買い得なGNSSモジュール、Neo-M8T用のケースのお披露目です。今日はもう遅いので、夜が明けたら黒色Ver.を作ります。